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2021.07.26
漏電とは | なぜ工場や倉庫での火災発生の原因になるのか
電気が漏れると危ないとはよく言われることですが、具体的にどのように危険なのかを完全に理解している方は少ないと思います。
そして漏電が起こると、なぜ火災が発生するのでしょうか。
本記事では漏電によって火災が発生する仕組みと、それを起こさないための対策方法について解説します。
漏電による火災の対策を考えたいと思っている工場や倉庫の関係者の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
漏電とは
電気設備や配線の絶縁状態が悪くなることで電気が漏れ、電気機器の金属部分など、本来、電気が流れるはずではなかった場所に通電する現象を漏電といいます。
電気機器や配線の充電部分は絶縁物で覆われており、本来、電気が外部に漏れることはないのですが、絶縁物が経年劣化したり、表面に傷がついたりすると漏電が発生します。
なぜ漏電で火災が起こるのか
漏電が発生すると感電事故を起こすのはもちろん、火災の原因になる可能性もあります。
主な原因は、放電や電気火花で、これが周囲の可燃物に引火することで火災が起こります。
ほかにも、漏電部の周りの絶縁物に水分や油分がついていたり、埃が積もっていたりして絶縁が悪くなっているところがあると、抵抗値が低下してそちらにも電流が流れ、時間とともに発熱していき、高温になって最終的に発火に至ります。
漏電火災の原因
漏電火災の最も大きな要因は、雨漏りや施工不良、機器の経年劣化などによる電気設備の絶縁性能の低下です。
水分や油分は絶縁性能を低下させるだけでなく、絶縁物自体も劣化させ、配線の接続が不十分であれば、そこから漏電する可能性もあります。
漏電火災を防ぐためには日々の点検を行い、こうした異常が起きていないかを確認することが大切です。
漏電による工場火災を防ぐ防爆工事
防爆工事では、工場などで可燃性ガスが漏れ出さないようにしたり、電気機器からの火花の発生を抑えたりすることで火災を防止する工事です。
点検だけでは完璧に漏電を防げるとは限りません。
万一の場合でも電気火花の発生を防ぎ、可燃物と接触しないようにする防爆工事は、漏電による防火対策としても有効です。
漏電対策もお忘れなく!
ここまで漏電について詳しく解説してきましたが、次に重要なのはしっかり対策を打つことです。
地震も火災も爆発も共通して大事なことは知識と対策をセットで考えることです。
漏電火災を起こさないための対策にはどのようなものがあるのかで、その対策の種類について詳しく解説しているので必ず確認しておくようにしましょう。
電気機器の絶縁が悪くなると漏電火災に結びつきます
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、漏電によって火災が起きる原因がご理解いただけたと思います。
漏電は目に見えないため気づきにくいですが、大規模な火災の原因にもなり得るため、日々の点検や防火対策によって漏電火災を防ぐようにしてください。
防爆工事でお悩みの方は防爆工事.comへご相談ください。