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電気ショートのメカニズムとは

「電気がショートした」と聞くと、火花が飛んだり発火したりというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

電気ショートが危険な現象であるということは認識していても、具体的にどのようなことが起こっているのか、どんな場面でショートが発生しやすいのかという部分については詳しく知らないこともあるでしょう。

事業所だけではなく、家の中など身近なところでも、ショートによる火災や事故が発生する可能性は大いにあります。

 

今回は、電気ショートが発生する理由や危険性についてまとめました。

電気ショートが起こる仕組みを知っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

電気ショートとは

電気ショートとは、何らかの原因で電気が正しい道順(回路)を通らず、近道をしてしまった結果、その場所に大量の電気が流れることです。

単にショート、あるいは短絡(たんらく)と呼ばれることもあります。

本来であれば、電気回路の中には抵抗(電気を使う製品)があり、電気が通ることによって正しく使うことができます。

例えば、乾電池と豆電球を導線で繋ぐと豆電球が点きますし、掃除機から出るコードをコンセントに挿して電源をつければ、掃除機が使えるようになりますよね。

 

コンセントから電気を引いているところでショートが起これば、乾電池よりも大きな電気が流れているためより危険です。

 

 

電気ショートが発生する原因

ショートの原因として挙げられるものはいくつかあります。

例えば、電気コードの内部が劣化していて、プラグ近くの被覆が破れてむきだしになって、といった理由で導線同士が接触し、ショートが起こる可能性があります。

また、トラッキング現象といって、コンセントとプラグの間に溜まった水分やホコリが導線となり、そこに回路ができることでショートする場合もあります。

目に見えないところでは、壁の裏に電線があることに気づかず釘を打ってしまったとか、ネズミがケーブルをかじっていた、といった原因も考えられます。

 

 

電気ショートの危険性

ショートが起こると、火花が散ったり燃えたりする場合があります。

家のコンセントに焦げたような跡があった場合は、ショートした可能性が高いでしょう。

大きな火災に繋がるおそれもあり、非常に危険です。

また、電化製品の故障や破損の原因になることもあります。

 

 

電気ショートによる事故や火災を防ぐために

電気ショートが原因と考えられる火災や事故は、毎年一定の割合で発生しています。

東京消防庁管内の火災原因のうち、3割ほどが電気火災だったというデータがあります。

ぼや~部分焼損で済む程度の損害がほとんどですが、建物が全焼してしまうような大規模な火災も年に十数件ほど発生しています。

ショートは、電気が通っている場所であればいつでも発生するおそれがあります。

万が一それが留守中や寝ている時間帯だったら、と考えると恐ろしいですよね。

使用しない電化製品のプラグは抜いておく、こまめにコンセント周りの掃除をする、プラグとコンセントの間にほこりがたまらないよう工夫されているカバーを用いるなどし、ショートが発生しないよう対策をしておくことが大切です。

 

 

ショートは身近に起こりうる危険な現象

いかがでしたか。

電気ショートが起こる仕組みや危険性についてご理解いただけましたでしょうか。

電気はとても便利で、私たちの暮らしには欠かせないものですが、一歩間違えると大きな事故や火災に繋がるおそれもあります。

この記事が、電気に関する知識を深めるきっかけになりましたら幸いです。

 

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